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 地域包括ケアシステムでは、「住み慣れた地域」で「自分らしく暮らせる」ように、適切な医療や介護、保健などの生活支援や福祉サービスが包括的に提供される事を目的としています。

つまり、施設や病院に入院することなく、最後まで在宅で不安なく暮らせるようにできるよう仕組みづくり行っていくという事になりますが、実際、介護を受ける本人や、介護を行う家族は、そのようなことを望んでいるのでしょうか?

本人の介護の希望

kaigohonninkibou出典:厚生労働省「介護の希望(本人の希望)」

1位 家族に依存せずに生活できるような介護サービスがあれば自宅で介護を 受けたい(46%)

2位 自宅で家族の介護と外部の介護サービスを組み合わせて介護を受けたい(24%)

3位 有料老人ホームやケア付き高齢者住宅に住み替えて介護を受けたい(12%)

その他、施設や医療機関に入院をしたいに関しては、合計して10%以下となっています。

つまり、80%以上のほとんどの方は、介護を受ける状態になっても、できれば自宅で家族に迷惑をかけずに暮らしていきたいという希望があります。

本人の意向と地域包括ケアシステムが向かっている方向は一致していると言えます。

家族の介護の希望

kaigokazokukibou出典:厚生労働省「家族の希望(本人の希望)」

1位 自宅で家族の介護と外部の介護サービスを組み合わせて介護を受けさせた(49%)

2位 家族に依存せずに生活できるような介護サービスがあれば自宅で介護を受けさせたい(27%)

その他、施設や医療機関などで介護を受けさせたいが13%、その他11%となります。

 

家族の希望が本人の希望と違うところは、家族の約半数は、自分達だけの介護ではなく、外部の介護サービスを利用したいという所で、介護サービスを使うということに対する社会的な偏見が減ってきている事が見受けられます。

本人、家族の希望を見てみると、お互いにできる限り、住み慣れた在宅で、適切な介護・医療機関と連携をしながら生活を送りたいという希望があることが見て取れます。

最期はどこで迎えているのか?

 本人や家族が、介護が必要となった場合も、できる限り在宅で生活を送りたいという希望があるのですが、介護に行き着く先、最期は実際どこで迎えているのでしょうか? siboubasyo 出典:厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態調査/2004年

 死亡場所の推移を見てみると、1975年以前は自宅で最期を迎える場合が多かったのですが、1980年以降は、病院や施設などで最期を迎える場合が多くなってきています。

そして、現在では、ほとんどの方が病院や施設でなどで亡くなる事が普通の状態になっています。

なぜ、自宅で最期を迎える方が減ったのかというと、医療技術の進展や、医療機関が整備されたことだと言えます。

病気が進行し、毎日、介護や医療が必要になった場合、1975年以前でしたら、入院・入所する受け皿がなく、自宅で見ることが「当然」となっており、死と向き合う習慣がありました。

 

ですが、皮肉なことに、医療や介護などの受け皿が整うことで、重度化した場合「適切」な医療や介護が受けることができるのに、「不十分」な医療や介護しか提供できない、自宅で最期まで暮らせることは、本人にとって望ましいことではないのか? という疑惑や、最期を自分が看取るということに対して決断を遅らせるために、入院や入所をさせるといった方向性へ向かっていった結果、ほとんどの方が、病院や施設で最期を迎える現在があります。

死と向き合い、最期まで自分らしく

964c467e28cef16a30447af4028ee408_s 日本が超高齢社会を迎え、財源が以前のように豊富でなく、これからは、人員や設備が整った病院や施設ではなく、在宅で介護を受け、最期を迎えるという時代になってきています。

財政的な問題で、これまでのように介護に対する給付を国が行う事ができないという事が一番の理由ですが、かえって、自宅で自分らしく過ごすことができるようになるチャンスであるといえます。

・完璧な医療機関と、慌ただしい医療の専門職に囲まれて、天井を見て最後を迎える という最後をほとんどの方が迎えています。

しかし、これからは・・・ ・必要な時には、心が通った専門職が来てくれて、住み慣れた自宅の畳をさすりながら最後を迎える そのような方向性へシフトしていくこととなります。

最期まで、自分らしく暮らせるためには、もう少し、地域で支える力や、医療や介護が必要な時にすぐに駆けつけられるような体制づくりが必要となります。

その体制づくりが、地域包括ケアシステムなのです。 愛する家族や、大切な自分自身の為に、地域包括ケアシステム作りの協力をお願いします。



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