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【地域ケア会議とは】

kaigititle 地域ケア会議は、高齢になっても、住み慣れた地域で尊厳のあるその人らしい生活が継続できる地域包括ケアシステムの実現に向けた手法として、高齢者個人に対する支援の充実(在宅生活の限界点の引き上げ)と、それを支える社会基盤の整備(地域づくり)を同時に図っていくことを目的に開催されます。

これまでは、高齢者の個別課題に対して問題の解決を図るために開かれる会議はケアマネジャーが、ケアマネジメントの一環として開く「サービス担当者会議」が主でした。

ですが、サービス担当者会議では、単なるサービス調整会議で終わる場合が多く、保健・医療職やインフォーマルサービス、住民 組織等の協力者の参加が少ないという実態があります。

そこで、地域の支援者を含めた多職種による専門的視点を交えて、適切なサービスにつながっ ていない高齢者の支援や地域で活動する介護支援専門員の自立支援に資するケアマネジメントを支援するとともに、個別ケースの課題分析等を通じて地域課題を発見し、地域に必要な資源開発や地域づ くり、さらには介護保険事業計画への反映などの政策形成につなげることを目指すものが、「地域ケア会議」となっています。

 

【地域ケア会議に望まれるもの】

kaigi1平成25年9月20日地域ケア会議推進に係る全国担当者会議 /厚生労働省老健局振興課 岡島さおり「地域ケア会議について」

 住民や関係者の声や要望を実際に受け、個別のケアマネジメント事例を検討・検証し蓄積する事で、地域の「質的なニーズ把握」を行う事が望まれます。

そして、圏域ニーズ調査や給付分析などで見えてくる「量的なニーズ把握」を行う事で、適切な地域診断を行う事ができるようになります。

地域診断で把握した地域ニーズを元にする事で、「第6期介護保険事業計画」で適切なサービスと供給量の確保・基盤整備を行う事が出来るようになります。

つまり、ミクロである「個別のケアマネジメント」をマクロの「第6期介護保険事業計画」に反映させる事ができる。

その結果、現場の声を市町村の計画に反映させる為のツールとして、地域ケア会議を推進していくことになります。

 

【地域ケア会議の目的】

 地域ケア会議の目的は、「地域包括支援センターの設置運営について」で明示されています。

kaigi2一般財団法人 長寿社会開発センター「地域ケア会議運営マニュアル 平成25(2013)年3月 P22」

①地域ケア会議の目的

ア  個別ケースの支援内容の検討を通じた、

(ⅰ) 地域の介護支援専門員の、法の理念に基づいた高齢者の自立支援に資するケアマネジメントの支援

(ⅱ) 高齢者の実態把握や課題解決のための地域包括支援ネットワークの構築

(ⅲ) 個別ケースの課題分析等を行うことによる地域課題の把握

イ  その他地域の実情に応じて必要と認められる事項

 地域ケア会議は個別ケースの支援内容検討で終わるのではなく、介護支援専門員の実践力向上や地域包括支援ネットワークの構築を行います。

また、個別の地域ケア会議を積み重ねる事で、地域課題を把握する事につながります。

kaigi0 具体的には、地域ケア会議の個別事例を、民間のケアマネジャーから挙げてもらい、今までケアマネジャーや介護保険のサービス提供事業所だけで解決方法を考えていた課題について、地域包括支援センターの3専門職種(保健師、主任ケアマネジャー、社会福祉士)や、医療・介護関係者以外の専門職(弁護士、司法書士、消費生活センター、警察、消防署など)や、地域住民(民生委員、老人会、公民館長など)と個別課題解決の話し合いを行うことで、新たな視点での解決方法が見つかる事もあります。

また、即効性のある解決策が見つからない場合でも、地域で新たな集まる機会を持ったり、ネットワークを繋ぎ問題自体を予防する事につなげることが出来る会議です。

さらに、地域ケア会議を積み重ねる事で、地域課題が把握できるようになります。

 

kaigi3地域課題を把握できれば、困難な個別ケースの早期解決につながりますし、困難化自体を予防する事にも繋がります。

また、地域ケア会議は「個別ケースの支援内容の検討」だけでなく「地域の実情に応じて必要と認められる事項」についても検討をする会議とされています。

「地域の実情に応じて必要と認められる事項」についても会議開催が行われる理由は、困難な個別課題では、どうしても個人レベルでは解決が出来ない課題というものが出てくるからなのです。

 

その場合には、「個人」ではなく「地域」の視点で課題解決の為に、高齢者に対する支援の充実を図ったり、社会基盤を整備する、つまり、地域で見守りネットワークやサロン活動などの社会資源を開発する事に繋がるようになります。

その結果、地域での尊厳あるその人らしい生活の継続ができるようになる、つまり、地域包括ケアシステムの構築を目指す事が地域ケア会議の目的となります。

 

 



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