地域ケア会議実践事例集

　平成25年3月に発表された、「地域ケア会議マニュアル」の紹介を以前行いました。

今回は、それから１年後の平成26年3月に、全国から10 カ所の地域ケア会議の実践事例を収集した「地域ケア会議実践事例集」が発表されたのはご存知でしょうか?

今回は、地域ケア会議マニュアルを、より実践的に運営する為の指南書である「地域ケア会議実践事例集」の紹介を行いたいと思います。

地域ケア会議運営実践事例集の概要

　地域ケア会議実践事例集は、前回の地域ケア会議実践マニュアルを元に実際に地域ケア会議を実践している事例を集約して書かれた事例集となっています。

　構成は、はじめに、目次、活用方法、地域ケア会議実践事例一覧表、コラム一覧、第１章～２章、参考資料、地域ケア会議実践事例集作成委員会委員名簿となっています。基本構成は前回の内容とほぼ代わりがありません。

前回の地域ケア会議マニュアルも204ページと圧巻のボリュームでしたが、今回の実践事例集は前回を更に上回る234ページあります。

前回同様、非常に読みやすい文章と内容になっているので、ページの多さから、読むことを躊躇している方は、１ページでも読まれることをオススメします。

　地域ケア会議実践事例集は全国10箇所の実践事例を収集しており、地域ケア会議を有効に活用するための視点や留意点を明確にすることを主な目的としてまとめられています。

なお、今回は理解を深めるために、実施者コメントと委員会コメントを加えられています。

本事例集の活用方法をもとに、平成 25年に発刊している「地域ケア会議運営マニュアル」（一般財団法人長寿社会開発センター）も併せて、本事例集を利用していただければという、地域ケア会議実践事例集作成委員会の願いが書かれています。

　・地域ケア会議実践事例集の目次が書かれています。ただ、ざっと目を通すのも良いのですが、一度読み終えた後には、地域ケア会議を開催する際の字引を行い際に、要点にマーカーをしたり、キーワードを追記していくと良いでしょう。

　・地域ケア会議の実践事例一覧表、コラム一覧が作成されており、横断的に実践内容が把握できるようになっています。

　・第１章では、地域ケア会議の概要が書かれ、第２章では、この本の肝の部分である実践事例内容となっています。

　・地域包括支援センターを「直営」「委託」の２つのカテゴリーに分け、さらに人口規模別に分けれられて整理されています。

　・一覧で確認できるのは「市町村概要、特徴、地域課題、効果的な取り組み、運営上の課題」となっています。

　・第２章において、地域課題を抽出していく流れが見える事例など、具体的な成果をまとめた事例と、結果的に行った、特徴的な取り組みが掲載されており、検索できるように一覧でまとめられています。

　第１章「地域ケア会議の概要」、第２章「地域ケア会議の実践事例」が書かれており、いわば、この本のメインの部分になります。

この部分は、何度も読み返して、マーカーを付けたり、付箋や書き込みを行い、自分なりの地域ケア会議モデル事業所を探し研究していただけると良いかと思います。

　以下の資料は以前の地域ケア会議運営マニュアルと同じ内容になります。

・平成２５年３月２９日「地域包括支援センターの設置運営について」の一部改正について/厚生労働省老健局高齢者支援課長
・上記改正後の全文

・平成年２月１４日「「地域ケア会議」に関するＱ＆Ａの送付について」/厚生労働省老健局振興課

・地域ケア会議の５つの機能

・「地域ケア会議」を活用した個別課題解決から地域包括ケアシステム実現までのイメージ

今回の運営実践事例集で追加になったものは以下のとおりです。

・介護保険制度の改正案の主な内容について

・地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律案介護保険法

最後に、この素晴らしい地域ケア会議運営マニュアルを作成された委員の方々の名簿が載っています。

いかがだったでしょうか？

もし、地域ケア会議の運営に悩んでいる方は、効果的な地域ケア会議の運営が行えるように、地域ケア会議運営マニュアルに併せて、地域ケア会議実践事例集を活用し、しっかりと学びましょう！

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