
「地域ケア会議」は、どのような目的で開催され、どのような機能が発揮できるのか、以前お伝えしました。
しかし、今、開催している研修会や事例検討会などと、一体、どのような点が違うのでしょうか?
混合しがちな、他の会議との違いについて説明を行います。
地域ケア会議とその他の会議との相違点
実は、地域ケア会議運営マニュアルに全て書かれています。
ですが、地域ケア会議運営マニュアルでは、一部のものは図式化してあるのですが、違うものは文章のみである為に、私が横断的に理解ができるよう、「地域ケア会議とその他の会議との相違点確認表」を作成しました。
PDFはこちらからダウンロード → 地域ケア会議とその他の会議との相違点PDF
地域ケア会議になる可能性
地域ケア会議以外の会議でも、「個別事例の積み重ねを通じて、支援者の資質が地域課題として取り上げられ、その対策として会議を開催するといった決定までのプロセス」に該当する場合は、地域ケア会議に成り得る事は可能です。
開催主体が、地域包括支援センターまたは市町村となっている為に、事例検討会や研修会、その他の会議などの主催者が勝手に行う事は出来ません。
ですが、地域ケア会議の目的と5つの機能を発揮する事が達成できる事が見込まれ、地域ケア会議として開催する事が適切であると考えられる場合には、地域包括支援センターもしくは市町村に「提案」を行う事をお勧めします。
また、民間の居宅介護支援事業所から地域包括支援センターや市町村にある質問や要望がよく出てきているようです。
それは、居宅介護支援費の特定事業所集中減算に該当しない「正当な理由」について、「利用者から質が高いことを理由に当該サービスを利用したい旨の理由書の提出を受けている場合であって、地域ケア会議等に当該利用者の居宅サービス計画を提出し、支援内容についての意見・助言を受けている場合等を想定している。」とされている為に、特定事業所集中減算から除外される事を目的に、地域ケア会議の開催を希望しているという事です。
会議開催の目的自体が、地域ケア会議とは外れていますし、5つの機能を発揮する事まで考えていないと思われます。
結果的に、地域ケア会議の目的や5つの機能が発揮される場合があるかもしれませんが、地域ケア会議について民間の居宅介護支援事業所も勉強を行う必要があります。
ぜひ、当サイトのコンテンツを参考にして頂き、適切な地域ケア会議を活用して頂ければと思います。