地域包括ケアシステム.comでは、地域包括ケアシステムの構築を推進するための最新情報や成功事例、具体的な構築方法を、理解して実行できるようにお伝えしています。
地域包括ケアシステムとは?
団塊の世代が後期高齢者である75歳以上になる2025年までに、介護が必要な状態となっても、施設や病院に入るだけでなく、住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを、人生の最期まで続けられるように、「住まい・医療・介護・予防・生活支援」が一体的に提供される仕組みづくりが必要であると言われています。
そして、その仕組みが「地域包括ケアシステム」と言われています。
地域包括ケアシステムの問題点
地域包括ケアシステムは、日本全体に広がる超高齢社会を支えるシステムですが、日本と一口に言っても、47都道府県あり、地域によって、それぞれ実情が異なっています。
地域の違いがあるものの、日本全体が超高齢化が進んでいるために、介護保険や医療保険といった国全体での基準となっている法律は一律的に実施されます。
そこで、ある程度の制度の枠を法律として作って、そこから先の、具体的な地域包括ケアシステムの構築については、市町村や都道府県が地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じて作り上げていくこととなっています。
そこで問題となるのは、統計で表すことができる、高齢者の増加や介護給付費の増大、支える人口の増加といったものは、明確に示すことができますが、そのように目に見えるものは、統計という、暗い将来の予想図であって、解決方法というものは、明確に示されていない状況なのです。
つまり、「問題点はわかっている。だが、解決方法は、具体的にはわからない。」 という、手探りの状況なのです。
ですが、全くわかっていないのではなく、ぼんやりと方向性が見えてきています。
そのぼんやりと見えてきている解決策が、「住まい・医療・介護・予防・生活支援」が一体的に提供される仕組みづくりである、地域包括ケアシステムの構築なのです。
地域包括ケアシステムの問題は・・・
「ゴールは見えているが、ゴールまでの道のりまでは見えていない」 ということなのです。
自分の地域では、構築できない理由がありすぎる!
実は、地域包括ケアシステムの構築を地道に進めており、ゴールの近くまでたどっている、市町村や地域はあります。 そこで、国は成功事例として取り上げ、全国に向けて情報の発信を行っています。
ですが、その情報を見る限りでは、
「その地域だから出来たんじゃないの?」
「成功したのは、その地域に成功するための人や資源やお金があったからじゃないのか?」
という風に、自分の地域で地域包括ケアシステムを構築する為のヒントとしてではなく、できない理由を探すための、比較事例として捉えてしまっている地域も多くあります。
そこで、なぜ、自分の地域で地域包括ケアシステムが構築できないと思ってしまったのでしょうか? その理由はわかっています。
①自分と似たような地域で成功した事例に出会うまで、調べる事ができなかった。
②成功した結果だけが書かれており、「具体的」な方法が記されていなかったから。
上記2点の理由から、これからさき、地域包括ケアシステムを構築すれば良いのかわからず、足が止まっているというのが、できない地域の現状ではないでしょうか。
暗黙知を明らかにする
自分の地域で、地域包括ケアシステムが構築できない理由の①自分と似たような地域で成功した事例に出会うまで、調べる事ができなかった。については、自分で忍耐力を持って、インターネット上を検索するしかありません。
しかし、②成功した結果だけが書かれており、「具体的」な方法が記されていなかったから。については、当サイトが力になれるかと思います。
暗黙知という言葉を知っていますか?
暗黙知とは、「言葉にならない知」と言われています。
例えば、自動車の運転に例えると、「行きたい方向へハンドルを回して、止まる時はブレーキを踏んで、走る時はアクセルを踏む」とう一言で簡単な説明はつきますが、それだけの所作と、交通安全のルールを覚える為に、多くの時間と実地を自動車学校で学ばなければなりません。
運転する方法を一度覚えたら、何年も運転していなくても運転ができると思います。
しかし、運転の方法を、あなたが全くの初心者に伝えるとなれば、あなたは100%伝えることができますか?
できないですよね?
そうなんです。
運転をすると、車によって癖がありますし、ハンドルの切り方や、バックをする際に空間を把握する「勘」がありますよね。
それを、初心者にすぐに100%伝えることって、普通の人には出来ない事と思います。
そこで、なぜ、自動車学校は、100%教えることができるのでしょうか?
それは、暗黙知の部分を明らかにし、形にして教えているからです。
形式知としての学び
暗黙知の部分を理解し、実行するには、暗黙知の部分を明確にして形にする必要があります。
その、明らかにする行為が「形式知」といいます。
形式知とは、文章や図表、数式などによって説明・表現できるように、形にしたもので、暗黙知の反対の意味をなします。
形となって表に表れているので、誰にも認識が可能で、客観的にとらえることができるようになります。
つまり、地域包括ケアシステム.comでは、具体的な地域包括ケアシステムの構築方法を形式知という形にして、情報を提供していきたいと思います。
さあ、地域包括ケアシステムの構築を一緒に目指しましょう!
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