2026年介護業界の一番の問題は〇〇がない

メッセージ

介護業界の問題と聞くと、多くの方は人手不足、給料の低さ、業務の大変さを思い浮かべるかもしれません。

もちろん、それらは大きな問題です。

しかし、私はもっと根本にある問題があると思っています。

それは、人を育てる環境がないということです。

教育体制が弱い。きちんと教える時間がない。教える人によって言うことが違う。研修を受けても、現場でどう使えばいいのか分からない。

このような状態では、新人も中堅も安心して育っていくことはできません。

この記事では、介護業界の一番の問題は何なのか、そしてこれからの時代に必要な教育環境とAI活用についてお話しします。

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介護業界の一番の問題は何か

突然ですが、あなたは介護業界の一番の問題は何だと思いますか。

人手不足でしょうか。

給料の低さでしょうか。

業務のつらさでしょうか。

もちろん、どれも大きな問題です。

しかし、私はそれよりも根本に、人を育てる環境がないという問題があると思っています。

人が育たなければ、現場はいつまでも安定しません。

新人が入っても育たない。

中堅が疲弊する。

管理者や指導者も余裕を失う。

その結果、また人が辞めていく。

この悪循環が、介護業界の中でずっと続いているように感じます。

人は育ててもらえないと業界を去ってしまう

人が辞める理由は、給料や人間関係だけではありません。

きちんと育ててもらえないことも、大きな理由になります。

何が正解か分からない。

分からないことがあっても聞きにくい。

失敗すると責められる。

でも、答えをきちんと教えてくれる人はいない。

このような環境では、自信をなくして当然です。

最初は「人の役に立ちたい」と思って、勇気を持って介護業界の扉を開いた人が、育てられないまま自信を失い、この業界を去ってしまう。

私は、これは本当に大きな損失だと思っています。

つまり、介護業界の一番の問題は、人手不足そのものではありません。

人を育てる環境がないから、人が育たず、人手不足がさらに深刻になるのです。

これから業務負担はさらに増えていく

介護業界は、今でも人手不足です。

しかし、これからはますます人材が足りなくなっていきます。

一方で、介護報酬は物価上昇に比べて、緩やかにしか上がっていきません。

現状を維持することすら難しくなっていく中で、それでも利用者さんの生活を守らなければなりません。

「自分がこの業界を諦めたら、この利用者さんたちはどうなってしまうのか」

そのような責任感で、なんとか踏ん張っている方も多いと思います。

しかし、業務負担はこれから1.2倍、1.3倍、1.5倍と増えていく可能性があります。

今までと同じやり方だけで乗り切るのは、かなり難しくなっていくでしょう。

これから必要なのはAIを活用すること

これからの介護業界で必要になることの一つが、AIの活用です。

私は2年以上前から、ChatGPTなどのAIの使い方について、介護業界に向けて発信してきました。

しかし、まだまだ現場でAIを使っている方は多くありません。

現場の方に「今の業務、つらくないですか」と聞くことがあります。

そして、「AIを少し試してみませんか」「スマホでもケアプランのたたき台を出せますよ」「これをもとにケアプランを作れば、業務負担が少し軽くなりませんか」とお伝えすることがあります。

でも、多くの方はこう言います。

「AIはまだ初心者です」

「触ったことがありません」

「そういう機械は苦手です」

その気持ちはよく分かります。

でも、だからこそ今から触っておいた方がいいのです。

AIは筋肉と同じです

AIは筋肉と同じです。

最初からうまく使える人は、ほとんどいません。

私もそうでした。

でも、少しずつ触る。

短い文章でも入力してみる。

一回使ってみる。

そうやって少しずつ慣れていくと、だんだん使えるようになってきます。

筋肉も、急に強くなるわけではありません。

少しずつ動かし、鍛えていくことで、少しずつ育っていきます。

AIもそれと同じです。

難しそうだからと触れないままでいると、数年後には大きな差が広がっていきます。

AIを使える人と使えない人の二極化が始まる

これからは、AIに仕事を奪われるというよりも、AIを使える人と使えない人の二極化が始まっていく時代です。

私は、5年後にはAIを活用するケアマネジャーさんは、今よりもはるかに多くの担当件数を持てるようになる可能性があると思っています。

しかも、AIを使うことで見落としを減らし、適切なケアマネジメント手法にも沿った質の高い支援を行えるようになるかもしれません。

一方で、AIを使えないまま、これまで通りのやり方だけで40件が限界ですという事業所も出てくる可能性があります。

そうなると、ケアマネジャーの給料や事業所としての評価にも差が出てくるでしょう。

この変化は、遅くとも5年後にはかなり現実的になっているのではないかと感じています。

だからこそ、今からAIに触れておくことが大切です。

現場を知っている人がAIを使うことに意味がある

ここで大事なのは、現場を知らない人がAIだけで答えを出すことではありません。

現場をきちんと知っている人がAIを使うことです。

介護の現場には、数字や文章だけでは分からないことがたくさんあります。

利用者さんの表情、家族の不安、サービス事業所との関係、地域資源の実際の使いやすさ。

そうした現場感を持つ人がAIを使うからこそ、AIは本当に役に立つ道具になります。

AIがケアマネジメントをするのではありません。

ケアマネジャーや地域包括支援センターの職員さんが、AIを使って自分の専門性をさらに発揮するのです。

今までの研修にも問題がある

私は、今までの研修についても問題を感じています。

現場を知らない先生。

実務をやっていないのに教える人。

質問をしても、具体的な回答が得られない研修。

受講者に答えを丸投げする研修。

そして、受講者が現場で培ってきた答えを出しても、言葉尻だけを見て揚げ足を取られるような研修。

最後には、「さらに質の高いケアマネジメントを行いましょう」と言われて終わる。

このような研修に、違和感を感じたことがある方もいるのではないでしょうか。

もちろん、考えることや意見交換は大切です。

しかし、それだけでは人は育ちません。

現場が知りたいのは実務での答えです

受講者が知りたいのは、「考えてみましょう」「他の人とシェアしましょう」だけではありません。

現場で実際にどう動けばいいのか。

どの考え方が土台になるのか。

迷ったときに、何を基準に判断すればいいのか。

そこを明確に示してほしいのです。

つまり、必要なのは現場の実務で使える答えです。

もちろん、介護や福祉の現場に、すべて一つの正解があるわけではありません。

しかし、現場で使える考え方、すぐに応用できるノウハウ、迷ったときの土台は必要です。

その土台がないまま、自分で考えて、自分で調べて、自分で責任を持たされる。

忙しい現場でそれを求められるのは、あまりにも厳しいと思います。

介護業界には人を育てる環境が必要です

だから私は、介護業界には人を育てる環境が必要だと思っています。

新人が安心して学べる環境。

中堅が実務を深められる環境。

管理者や主任が、現場で使える形で人材育成できる環境。

ケアマネジャーや地域包括支援センターの職員さんが、基礎から実務までステップ立てて学べる環境。

そうした教育環境がなければ、介護業界はこれからますます苦しくなります。

私はそのような環境を整えたいと思い、数年前からオンライン講座を開講し、運営してきました。

そして今、さらに教育環境を整えるための新しいシステムを導入しようとしています。

地域ケアAI実務アカデミーで目指していること

現在、私は「地域ケアAI実務アカデミー」という教育環境を構想しています。

ここでは、ケアマネジャーや地域包括支援センターの業務の基礎から、初心者の方でもステップ立てて学べるようにしたいと考えています。

さらに、実務で使えるテンプレートも一緒に提供し、学んだ内容をすぐに現場で活かせる形にしたいと思っています。

ただ知識を学ぶだけではなく、実際に使えること。

ただ動画を見るだけではなく、現場の悩みに答えられること。

そこを大切にしたいと考えています。

AIで秒速ケアプランや実務の悩みに対応する

この教育環境では、AIの活用も大きな柱にしたいと考えています。

たとえば、AIを活用して秒速でケアプランのたたき台を作成する。

実務の悩みに直結した回答を得る。

記録やアセスメントの整理を行う。

プレゼンテーションや会議資料、提案書を作成する。

根拠を持って、他の人に見せられる資料を作る。

こうしたことを、AI初心者の方でも使えるように、噛み砕いて実演していきたいと思っています。

AIを難しいものとして終わらせるのではなく、現場の実務に落とし込む。

これが、これからの介護業界には必要だと感じています。

心のケアマネジメントも一体的に学ぶ

ただ、AIだけでは足りません。

私がずっと大切にしているのは、相手の心に触れるケアマネジメントです。

相手がどうありたいのかを見つける。

心の中にあるエンパワメントが湧き上がるような支援をする。

本人の自己実現につながるケアプランを作る。

そうした心のケアマネジメントも、一体的に学べる環境にしたいと考えています。

AIで業務を効率化する。

でも、人の心を置き去りにしない。

むしろ、AIで余白を作り、人の心に向き合う時間を増やす。

そのような教育環境を作りたいと思っています。

中途半端なものは作りたくありません

ここまで聞くと、「成冨さん、その教育環境を売り込みたいのですね」と思われるかもしれません。

確かに、私は今この教育環境を本気で作っています。

ただ、中途半端なものは作りたくありません。

今は、環境の整備やテストを含めて、開発を進めています。

本当に現場の方が安心して学べるものにしたい。

個人の方でも、無理なく学べる環境にしたい。

初心者でも分かりやすく、実務者にも役立つ内容にしたい。

そのために、時間も費用もかけて準備をしています。

さすがにすべて無料というわけにはいきませんが、現場の方が安心して学べる形を目指しています。

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真面目に頑張る人が報われる環境を作りたい

私は、真面目で一生懸命に身を削りながら頑張っている方を応援したいと思っています。

現場には、本当に誠実な支援者がたくさんいます。

でも、その人たちが育つ環境がないままでは、いずれ疲れてしまいます。

努力している人が、自分だけの責任として抱え込むのではなく、学べる環境にアクセスできること。

迷ったときに土台となる考え方があること。

AIを使って業務負担を減らし、人に向き合う時間を取り戻せること。

そして、心のケアマネジメントを学び、利用者さんの人生に本当に関われること。

そのような環境を作ることが、これからの介護業界には必要だと思っています。

まとめ

介護業界の一番の問題は、人手不足そのものではありません。

もっと根本にあるのは、人を育てる環境がないことです。

教育体制が弱く、教える時間がなく、教える人によって言うことが違い、研修を受けても現場でどう使えばよいか分からない。

そのような環境では、新人も中堅も安心して育つことはできません。

そして、人が育たないから、人が辞め、人手不足がさらに深刻になります。

これからの介護業界では、AIの活用も欠かせません。

AIは筋肉と同じで、少しずつ触れて、少しずつ慣れていくことで使えるようになります。

今後は、AIを使える人と使えない人の二極化が進んでいく可能性があります。

だからこそ、現場を知っている人がAIを使い、専門性をさらに発揮していくことが大切です。

また、今までの研修のように、考えを丸投げするだけではなく、現場で使える答えや土台を学べる教育環境が必要です。

私は、ケアマネジャーや地域包括支援センター職員が、基礎から実務、AI活用、心のケアマネジメントまで一体的に学べる環境を作りたいと思っています。

真面目に頑張る支援者が、時代に取り残されず、自信を持って現場で働き続けられるように。

そして、利用者さんと本当に向き合う時間を取り戻せるように。

これからも、現場で使える学びを届けていきます。

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