今回は、重層的支援会議の理解を行うための攻略方法をお伝えします。
今回はパターンを2つに分けて、重層的支援会議を開催する流れをお伝えすることで、どのように進めていけばよいのかイメージがつくようになると思います。
動画解説
支援会議、重層的支援会議の違いをまずは理解する
まず、重層的支援会議の流れを学ぶ前に、支援会議との違いを把握する必要があります。
それぞれの会議の対象者と役割が理解できていないと、頭の整理が出来なくなり、結果的に遠回りしてしまうため、頭を整理しましょう。
それぞれの事業にプランが必要であることを理解する
次に行うことは、「アウトリーチなどを通じた継続的支援事業」「多機関協働事業」「参加支援事業」それぞれにプランが必要であることを理解します。
それぞれにプランが必要なのかどうか理解できていないと、重層的支援会議の流れを理解する途中で
「プランって同じものを使うの?」
「それぞれ作らないといけないの?」
と迷ってしまいます。
上記2点の事を理解すると、これからお話しする重層的支援会議の流れの理解がスムーズになります。
重層的支援会議の流れの考え方
重層的支援会議の流れの考え方の例として、2パターンをお伝えします。
パターン①支援会議から個人情報同意を得て、重層的支援会議を実施する
①包括的相談支援事業で受けた相談を、自分たちだけでは解決が難しいために⓶他機関協働事業へ繋ぎます。
個人情報同意を得る前の状況で、潜在的な相談者に向けたアウトリーチの検討を行うために➂支援会議を実施します。
支援会議の会議結果をもとに、➃アウトリーチなどを通じた継続的支援事業を行い、本人への支援を行いプランを作成し個人情報の同意を取ります。
本人からの同意を得た上で➄重層的支援会議を開催することとなります。
重層的支援会議で話し合った内容を元に➅アウトリーチなどを通じた継続的支援事業⑦多機関協働事業⑧参加支援事業それぞれにプランを作成し、課題解決を図ります。
パターン⓶多機関協働事業の時点で個人情報の同意を得て、重層的支援会議を実施する
パターンの2つ目は、①包括的相談支援事業から⓶多機関協働事業に繋ぐ際に、本人の同意を得るというパターンになります。
この場合は、事前に同意が取れているため、必要性を判断した後、➂重層的支援会議を開催します。
重層的支援会議で話し合った内容を元に➃多機関協働事業➄アウトリーチなどを通じた継続的支援事業➅参加支援事業それぞれにプランを作成し、課題解決を図ります。
あくまで流れは参考例
今回は2パターンの例を挙げましたが、この2パターンの枠に必ず当てはめて開催を行うというものではありません。
今回の2パターンを参考にし、あなたの市町村、あなたの担当するケースに応じ、カスタマイズすることで、最適な重層的支援会議の流れが完成することになります。
ぜひ、今回の解説をたたき台にして、独自の流れを作成頂ければと思います。
地域包括ケアシステム.com作成の「重層フロー解説図」の入手方法
今回私が作成した、「重層フロー解説図」は、カスタマイズできるようにパワーポイント形式でダウンロードできるようにしています。
ダウンロード先⇒ こちら
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