介護保険改正は、なぜ現場の声を反映できないのか?

こんにちは、成冨です。

介護保険改正がこれまでありましたが、

「現場の職員が働きやすく、やりがいを持てるようになった!」
と体感した方っていますか?

心ある経営者のもと働く、介護士の方は
処遇改善加算をきちんともらって
「介護の仕事を続けて良かったーーー!」

と思われているかもしれません。

あ、羨ましいので、そのような事業所で勤務されている方、私に教えて下さい。

そういう事業所と繋がりたいので、ぜひ、ご連絡ください。

ですが、ほとんどの事業所は
「毎年、質の向上、業務の効率化ばかり押し付けて、現場の仕事の邪魔ばかりしてくる」
みたいな感想をもっているのではないかと、私は現場の方の声を聞いて感じています。

介護保険が始まった時、2000年に私は介護業界に足を踏み入れました。

その時「新しい時代が始まるの?そんな時代の変革期に介護業界に入れてワクワク!」

という気持ちでした。

そして、介護保険は始まったばかりの制度なので、バージョンアップを行いながら、完成させていく!!

みたいな感じで始まりました。

ですが、そのバージョンはなぜか現場の状況と大きく乖離した、お花畑ともいえる机上の空論を制度で押し付け、型にはめるような内容に。

「あれ?毎年、要求増えてない?」

「それなのに、物価に比べて上昇しないし、生活が苦しくなっているんですけど・・・」

みたいな感じになっていますよね。

今の現状を、身近な例で例えると・・・

「家に十分な給料を入れないのに、権力で無理やり家族を従わせようとする、昭和のDVオヤジ」

のようだなぁ、と思います。

いやいや、ちゃんと稼いで、家にお金を入れる「義務」を果たしてから物を言ってよ(涙)

と思ってしまいますが、DVしている側は「教育してるんだ!!」という主観に囚われているので、自分を客観的に見れないんですね。

「そうだそうだ!国や行政の職員が悪いんだ!!」

と思ったあなた、ちょっと危険です。

 

私も、ちゃんと現場で1カ月くらい実習して、現状を「体感」して制度を考えてよ。

と思うんですが、そうできないような「構造」になっているんですね。

「ええー!現場に来て、介護するだけじゃん!!」

と思うかもしれませんが、それが出来ないんです。

その、現場に来るという当然で基本なことよりも、優先順位が高く緊急性がある仕事に「謀殺」されているんです。

もしくは、現場を見る事の必要性がわからないようになっているんです。

それは、なぜか?

といえば、それは日本の現状の仕組みがそうなっているんです。

そのことを動画で詳しく解説しました↓
現場に合わない介護保険改正の問題はココ。制度あるもサービス無き時代どうする?

 

現場の方はもちろん、制度設計をしている側も、お互いに被害者意識を持っています。

それぞれ、一生懸命頑張っていますが、報われずに、心がカラカラに乾いて未来に不安を持っていると思います。

多分、「ああ、大きく何かが変革しないかな・・・」と思っている人も多いんじゃないかと思っています。

多分、みんなの願いが叶う日が5年後くらいには来るんじゃないかと思っています。

ですが、思っていたようなプラスばかりの変革ではないでしょう。

私の住む市町村は、救急病院が破産しました。

多分、これからも破産したり閉鎖する医療や介護事業所は増える事でしょう。

そういう事に一喜一憂しないで、今と未来を見ましょう。

そういう予測は、2022年の12月に話をしています↓
2023年介護業界の地獄の釜が開き始める! 新時代を生き抜くセミナー

こちらのセミナーを収録した時は、私自身、不安に苛まれていました。

ですが、その不安と真剣に向き合い、開眼したんですね。

それから、心のケアマネジメントやダイエット、自給自足への挑戦など、生き残りサバイバルの準備を行っています。

ここ1年半で、ある意味「悟り」にたどり着いたなぁ、と思うこともあり、そのような情報もお届けしようかと考えています。

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