今日は介護事業所が情報革命に遅れをとることの問題点について、LIFE、介護D、NBDdについて解説したいと思います。
現在の時代に取り残されないために、こちらの情報を今のうちにチェックしておくことをおすすめします。
動画解説
要点解説
介護業界では情報革命が起こり始めている
介護業界において、情報革命が起こっているということがあります。
このような変革は、医療の情報と介護の情報が連結されるなどの方法で実現されます。
これにより、医療現場で聞き取った情報や病気の診断内容が介護の現場で自動的に同期されます。このような形で自動化が進めば、非常に効率的になります。
また、基本情報なども自動で同期されるようになると、これまで手作業で行われていたものが自動化されるため、業務の効率化が実現します。
そして、自動で最適なケア方法が提案されるようになると、さらに便利になります。ゼロから聞き取る必要がなく、提案されたケア方法から選ぶだけで済むようになるため、ケアの結果を分析し、評価することもできます。
さらに、評価に基づく改善に向けたフィードバックも受けることができます。
例えば、3ヶ月間のデイサービスでケアを受けた結果、リハビリがうまくいかなかった場合でも、フィードバックに基づいて改善を行うことができます。このような自動化がAIによって行われるようになれば、利用できる施設と利用できない施設との格差が広がる可能性があります。
以上が、ライフ介護DBnbdが介護現場において実現されつつある、科学的介護の実現に向けた取り組みの一例です。
このような自動化が自治体の保険事業にも反映されて、より効率的な介護が実現されることになります。介護業界が情報革命に取り残されないためにも、このような情報をしっかりと把握する必要があります。
科学的介護の目指す姿（将来像）
厚生労働省からの科学的介護の推進に関する資料では、80歳男性の要介護者の場合、活動内容として週3回1時間のリハビリテーションが実施されています。
半年前と現在の比較によると、本人の状況は変わっていないものの、同じADLの点数を持つ利用者の全国平均は伸びています。なぜこのような状況になったのか分析が必要です。
また、移動能力を評価する6分間歩行の試験についても、高齢者の中で改善している人もいるにもかかわらず、この要介護者の状況は変わっていません。
分析によると、この状況には栄養状態が悪いことが原因かもしれません。
特に、BMIの変化と食事摂取量が必要量に対して少ないことがわかりました。つまり、運動不足が原因ではなく、食事量が不足している可能性があるということです。
このデータ分析により、同じような利用者のデータと比較すると、リハビリテーションの効果が低く、食事摂取量が少なく、BMIが低いことがわかりました。
このため、リハビリテーションの提供に合わせ、食事提供量の増量が推奨されました。
以前は、食事提供量を増やすという選択肢はありませんでしたが、新しいデータ分析によってこの選択肢が明らかになりました。
これにより、専門職の中でのアドバイスや本人に対するフィードバックなどが改善されることが期待されます。
科学的介護の実現によっておこる事
このような分析によって、事業所ごとにアセスメントを取る必要がなくなることも期待されます。
これにより、ケアマネがアセスメントを通過したデイサービス事業者やヘルパー事業者がアセスメントを取ったショートステイ事業所など、それぞれのサービス提供者がより効果的な介護を提供できるようになることが期待されます。
近年、高齢化社会が進む中、介護分野においても科学技術の進歩が進んでいます。その一つが「科学的介護」です。
科学的介護とは、介護における情報やデータを科学的に解析・分析することで、より適切な介護を提供することを目的としています。
具体的には、介護の現状や問題点をデータ化し、分析することで、介護の質を向上させることができます。
また、科学的介護では、介護の専門家だけでなく、介護を受ける本人や家族、介護サービス事業者など、関係する人々全てが情報を共有し、連携して介護を行うことができるようになります。
このため、介護の質の向上だけでなく、介護に関するコミュニケーションの円滑化や、負担軽減なども期待されています。
将来的には、介護データベースや医療データベースとの連携も進み、自動でケアプランが作成される時代がやってくるかもしれません。
しかし、科学的介護の導入によって、介護の現場に携わる専門家の仕事がなくなるという危惧もあります。
しかし、科学的介護によって専門家の負担軽減が進むことで、専門家の方々がより質の高い介護に注力できるようになることも期待されます。
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