親が認知症かもしれないと感じたときに確認すべき3つのポイントについてお話しします。
動画解説
認知症は進行する病気です。この不安を少しでも和らげるために、まず以下の3つのことを確認しましょう。
1. 症状を観察し、記録する
親の様子を観察し、気になる症状を記録しましょう。スマートフォンのメモ機能や紙のメモ帳を活用し、日付とともに書き留めてください。
例えば、最近の出来事について質問し、記憶の状態を確認します。
例: 2日前に外食したときのことを尋ね、「この前、一緒に和風御膳を食べたよね?」と話してみる。
- 「え?そんなことあったっけ?」とまったく覚えていない場合、認知症の可能性が考えられます。
- 「ああ、そうだったね」とヒントを与えれば思い出せるなら、単なる物忘れの可能性が高いです。
記録を続けることで、ヒントを出せば思い出せる時期と、ヒントを出しても思い出せなくなった時期の変化を把握でき、医師や専門機関に相談しやすくなります。
2. 身体的な原因を考慮する
認知症のような症状が、別の原因による可能性もあります。
- 睡眠不足:睡眠が十分でないと、物忘れが増えたり集中力が低下します。
- 薬の副作用:特定の薬が合わない場合、認知症のような症状が出ることがあります。薬剤師や医師に相談しましょう。
- 栄養状態:食欲低下による栄養不足で、脳に十分な栄養が行き届かず、記憶力や判断力が低下することがあります。
- 精神的要因:大切な人を亡くしたり、人間関係のトラブルによるストレスが影響している可能性もあります。
生活環境を整え、必要であれば食事の宅配サービスを活用するなど、改善策を検討しましょう。
3. 専門機関に相談する
親が認知症かもしれないと感じたら、早めに専門機関に相談することが重要です。
地域包括支援センター
市町村に設置されており、高齢者の相談窓口として機能しています。認知症の予防段階から相談可能で、適切な支援につなげてくれます。
認知症疾患医療センター・物忘れ外来
認知症専門の医療機関で、診断や治療の方針を決めることができます。病院によって認知症への対応レベルが異なるため、専門の施設を選ぶことが大切です。
まとめ
認知症は現在の医学では完治が難しい進行性の病ですが、早期発見・早期治療を行うことで進行を遅らせることができます。
- 症状を観察し、記録する
- 身体的な原因を考慮する
- 専門機関に相談する
専門機関には守秘義務があるため、安心して相談できます。もし相談相手がいない場合、オンラインでの介護者向け相談支援サービスもありますので、必要に応じて活用してください。
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