高齢者施設を選ぶ際に後悔しないための4つのステップについて解説します。
「いつか親を施設に入れる日が来るかもしれない」と考えているご家族の方に向けた内容です。
施設選びは多くの場合、急を要する状況で決断を迫られます。
しかし、入居後に後悔してしまうと、その後の生活が大きく変わってしまいます。
そこで、事前にしっかりと準備し、納得のいく施設を選ぶためのポイントをお伝えします。
Youtube動画解説
【後悔しないための4つのステップ】
<1. 本人がどのような生活なら幸せかを考える>
施設の種類やサービス内容を先に考えるのではなく、 まずは本人が「どんな生活なら幸せを感じられるか」を明確にしましょう。
例えば、
- 家族や友人と面会できるか
- 外出が可能か
- 趣味を続けられる環境か
- 自然に囲まれた場所か
- 静かに過ごせるか
これらの希望を家族が受け取り、実現できる施設を探すことが重要です。
<2. 選択肢を広げる>
現在かかっている病院や担当のケアマネージャーが紹介する施設だけでなく、 市町村の施設一覧や地域包括支援センターの情報も確認しましょう。
紹介される施設は、紹介者の所属法人の関連施設である可能性が高いため、 フラットな視点で選択肢を広げることが重要です。
<3. 実際に見学する>
候補となる施設が見つかったら、必ず見学に行きましょう。
チェックポイント:
- 施設の雰囲気や匂い
- スタッフの対応や雰囲気
- 1日のスケジュール
- 季節ごとのイベントの有無
- SNSやブログでの情報発信
- 面会のしやすさ
- 緊急時の対応
- 最後まで見取りが可能か
紙面上の情報だけでなく、現場の空気を感じることが大切です。
<4. 金銭的な負担を確認する>
「トータルでいくらかかるのか」を明確にしましょう。
- 入居費用、月額費用
- 介護保険の負担限度額の適用
- 本人の年金で賄えるか
- 家族の負担がどの程度になるか
施設によっては負担限度額が適用され、月額費用に上限があるものもあります。 特に、市民税非課税世帯の場合は割引が適用される施設もあるため、 金銭面の負担をしっかりと考慮することが重要です。
【まとめ】
多くの方が「金銭面」から施設選びを始めてしまいがちですが、 順番を間違えると後悔につながります。
- 本人がどんな生活を望むのか
- どんな施設の選択肢があるのか
- 実際に見学して確認する
- 金銭的な負担を検討する
この順番で考えることで、納得のいく施設選びができます。
ご家族が後悔しないためにも、しっかりと準備を進めていきましょう。
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