私も親の介護を本格的に考える歳となりました。
私自身、今後、両親に介護が必要となった場合に、
「誰にケアマネをお願いしようかな」と思いました。
素晴らしいケアマネさんもいれば、良くないケアマネさんもいるので、自分なりの判断基準を設けて、お願いするケアマネさんを検討しました。
ですが、介護業界と関りが無い、本人・家族の方にとって、判断する事は難しいと思い、今回は、良くないケアマネの特徴を5つ挙げてみました。
あくまで、私の主観ですが、一度担当に付くと、変更する事がほとんどないケアマネジャーについての情報ですので、参考にして頂ければと思います。
動画解説
良くないケアマネの特徴5選
それでは、良くないケアマネの特徴5選をお伝えします。
①説明を行わず、署名や印鑑ばかりを求める
ケアマネジャーは担当者の自宅を訪問しなければなりません。
最低でも要介護なら月1回、要支援なら3月に1回は訪問する必要があります。
その際には、状況の変化の確認や、ケアプランの見直し、介護認定更新の手続きなどの調整を行います。
多くはありませんが、中には十分に上記の内容を行わずに「お変わりないですね!印鑑お願いします!」というケアマネもいる場合があります。
⇒状況の変化に気付かない、必要な時にケアプランの変更の提案を受ける事が出来ないと、将来的に大きな問題に発展する課題を見逃してしまう可能性があります。
②お金の説明が具体的に出来ない
介護保険の自己負担額は1割から3割となっていますが、食費や居住費などは、保険が利かないため、10割負担となります。
本人・家族にとっては、「月にかかる費用の総額」が大事なのですが、「具体的な金額は、サービス事業所に確認して下さい」というケアマネがいる場合もあります。
収入が少ない場合には、食費や居住費が減額になる制度や、負担額が大きい場合に、負担限度額を超えた分が還付される制度もあります。
金銭面の不安が大きい本人や家族が、お金の話を自分から行うにはとても勇気がいるもの。そして、重要なものです。
⇒「いくらかかるの?」と不安を持ち続けるのは、強いストレスがかかります。
➂適切な提案ができない
介護サービス事業所には、それぞれ特徴があり、雰囲気、スタッフの人柄、独自のサービスなど、変わっていきます。
自分の法人のサービスだけを提案してくるケアマネは、あなたの選択肢を狭める事に繋がります。
また、介護保険サービスだけの提案を行う場合も、自分の選択肢が狭められているといえます。
地域にある集まりや体操などの活動。ボランティアが行う見守りや声掛けの活動。
もしもの時の遺言や成年後見制度の紹介など、今すぐに利用できるもの、将来に備えられるものなどの選択肢を選ぶことが出来ない場合もあります。
⇒ケアマネが知らなくても、詳しく知っている人の紹介すらできない(人脈がない)場合は、本人・家族の選択肢が狭まります。
④本人・家族の心に寄り添わない
「こうすれば、大丈夫だから、言うとおりにして下さい」
「そうは言われても、どうしようもありません」
など、本人や家族の心を無視し、受け止める気持ちもなく一方的に支援内容を押し付けるケアマネが担当になると、自分が望んでいない生活を強要されることに繋がる場合もあります。
「本人の選択と、本人・家族の心構え」はサービスを受ける上で、最も重要で、ないがしろにしてはいけないものです。
それぞれの家庭にはそれぞれの事情があり、それらを受け止め、望む暮らしの実現を目指すのがケアマネジメントですが、大切な基本を忘れた独りよがりなケアプランを押し付けられるのは、とても納得が出来るものではありません。
⇒不信感を抱きながら、ケアプランを任せ続ける事はできません
⑤常識が無い
常識が無いケアマネに振り回された場合、ストレスがかかりますし、介護サービス事業所や病院との連絡調整で、トラブルを起こされ、適切なケアを受ける事ができない場合もあります。
・挨拶がきちんとできない
・「本当に福祉の人?」という身なりをしている
・人相、表情が明らかに普通の人とは違和感がある
本人や家族の代理として調整や計画を考えてもらうのに、他人から「このケアマネとは関わりたくない」と思われている人には、安心して任せる事はできません。
もしも、ケアマネが「外れ」だった場合・・・
担当するケアマネは強制されるものではありません。
契約書、重要事項説明書を確認してみて下さい。変更は可能です。
一度冷静になって「本当に変更が必要かどうか」を検討し、「このケアマネには任せられない!」となったら、地域包括支援センターや市町村、現在利用している介護サービス事業所に相談するようにしましょう。
素晴らしいケアマネも沢山います。
あなたが、最高のケアを受ける事が出来る事を祈っています。
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