協議体をわかりやすく解説!第1層~第3層の流れと連携方法を理解する

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生活支援コーディネーターの頭を未だに悩まずのが「協議体」

協議体を行って本当に意味があるの?
・第1層から第3層の協議体の連携の仕方がわからない
・そもそも、協議体がわからない。。。

管理人
管理人

今回はそのように協議体について、なんとなく分かっているけど十分に理解できていない方のために分かりやすく解説したいと思います。

動画解説

協議体の目的、役割を理解する

協議体の目的や役割は、総合事業ガイドラインに記載されています。

協議体の目的:定期的な情報の共有・連携強化の場
                     ※引用:総合事業ガイドライン

このように書かれていますが、なんとなくざっくりしすぎて目的が具体的にわからないですよね。

なので、具体的に書いてある役割を見ていきましょう。

<協議体の役割等>
○コーディネーターの組織的な補完
○地域ニーズの把握(アンケート調査やマッピング等の実施)
○情報の見える化の推進
○企画、立案、方針策定を行う場
○地域づくりにおける意識の統一を図る場
○情報交換の場
○働きかけの場
                     ※引用:総合事業ガイドライン

いかがでしょうか?

上記の役割を見ても、何故か全然頭に入ってこないという人が大半ではないでしょうか?

頭に入ってこない理由は、実践の場で行う活動の順番ではなく、バラバラに記載されているのが問題なのです。

上記の協議体の役割を、実践の場で行う順番に並び替えると、以下の図のようになります。

図で見てもらえればわかるように、まず協議体では参加者の皆さんと情報交換を行った後に、地域づくりについて一歩踏み出してみませんか?という働きかけを行う必要があります。

そして、その一歩というのは地域のニーズをきちんと把握を行い地域の情報を見える化するということになります。

ここで第一段階が終了です。

そして、情報を見える化した根拠を基に、第2段階の働きかけを行います。

第2段階の働きかけは、地域のニーズや困りごとについてどのように解決方法を行うのか、企画を考え、解決方法が固まったら立案を行い、地域活動の方針の策定を行います。

そして、実際に地域のニーズへの解消に向けた活動を行う際の、意識統一を図り実行をするということになります。

そのように実践を重ねていく上で、地域住民の実践力も向上し、最終的に生活支援コーディネーターの組織的な補完的な役割に成長するということになります。

これで、生活支援コーディネーターの協議体での役割を理解することができると思います。

それでは、第1層から第3層の協議体はどのように連携を行えば良いのか説明したいと思います。

協議体の第1層から第3層の連携の流れ

協議体の第1層から第3層の連携の流れは、以下の図を参考にしていただければと思います。

協議体の活用には二つのパターンがある

まず知っておきたいことは、協議体の活用には二つのパターンがあるということです。

1つ目は、3層の成功モデルを第2層、第1層へ情報共有を行い、多くの圏域への普及を図るということ。

そして、2つ目は、各層での課題解決が困難な地域課題は、上層で課題解決を図る仕組みを作るという事です。

➀第3層の成功モデルを第2層、第1層へ情報共有を行い、多くの圏域への普及を図る

まず第3層の町内会くらいの圏域で、協議体の役割でも説明した通り➀働きかけ➁ニーズ把握➂働きかけ(第二段階)➃企画、立案、方針策定まで行い、成功モデルを構築します。

その中で完成した成功事例の情報とノウハウを、第2層協議体(小学校~中学校圏域レベル)で、情報共有を行い、まだ地域の支え合い活動が実現していない第3層地区へ、普及啓発を行います。

その上で、自分の第3層圏域でも始めたいという町内会など、手があがったところへの活動支援を生活支援コーディネーターは行い、活動の推進を進めます。

さらに、第2層圏域で支え合い活動の取り組みの成功モデルが出来た場合は、第1層協議体で情報共有を行い、他の第層圏域への普及展開を図ります。

➁各層での課題解決が困難な地域課題は、上層で課題解決を図る仕組みを作る

第3層で上がった地域課題が、どうしても解決をすることが困難な場合で、第2層レベルの地区全体の取り組みで解決が図れるようなものであった場合には、第2層協議体に課題の提案を行い、解決方法を検討しましょう。

もし、第2層協議体で課題解決ができるようなら、その仕組みを整え第3層へ戻し、課題解決を図ります。

もしも第2層レベルでも課題の解決が困難な場合には、第1層協議体に課題の提案を行い解決方法の提案を行い、解決方法を検討する流れになります。

もしも第1層協議体でも課題の解決が測れない場合、市町村によっては課の縦割りを打破し、庁内の担当者が話し合い解決方法を図る「庁内会議」を実施している所もあります。

このように協議体は、地域の現場から上がった声を地区や市町村に働きかけて、現場から制度を作り上げるということを目的に開催されています。

もしこのような仕組みがきちんと整備されていない場合は、市町村の担当者に今回の記事を印刷しに行っていただき、仕組みの整備を検討されることをお勧めします。

よくある質問

生活支援コーディネーターの交代などで、協議体について疑問が多い方がいると思いますのでここではよくある質問を掲載します。

➀協議体メンバーは固定ですか?
⇒固定出なくても大丈夫です。テーマによって参加者の変更は可能です。

➁新しく会議を開かなければなりませんか?
⇒既存の会議を活用し共催で行ったり、後半に時間をもらったりすることも可能です。

➂情報交換だけで終わって、具体的な活動に進みません
⇒働きかけ方に重大な欠点がある可能性があります。
過去記事や動画をご覧いただき、取り入れて頂ければ結果は出ます。

最後に

未だに「協議体とは何か?」「どうすればいいの?」と初歩的な所でつまづいて、悩みを抱えている生活支援コーディネーターがたくさんいます。

その反面、協議体の役割や第1層から第3層の連携を理解し、どんどん地域の支え合いを推進し、結果を出している生活支援コーディネーターもいて、二極化している状況です。

管理人
管理人

ぜひ今回の記事を見て頂き初歩的なつまずきをクリアしていただき、支え合い活動を推進していただければ幸いです。

 

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