第二層協議体は設置しなければならないのか?不自然なものは上手く行かない

生活支援コーディネーター

こんにちは、成冨です。

昨日は、私が第一層SCを務める佐世保で、新人向けの勉強会を丸一日行いました。

職員の退職や異動で、SCが毎年、入れ替わる中の恒例行事ですが、コロナの自粛制限がなくなってから、集合で顔を合わせて行うことができました。

かなりノウハウも実践的でシンプルなものにしたので、1日で終わりましたが、反響は良かったみたいです。

・協議体を報告会だけにしてはもったいない
⇒CTA(行動喚起)を最後にきちんと入れる

・SC業務は他の介護保険の事業の「どこ」と関りがあるのか

・地域ケア会議でSCに求められるアドバイス+準備書類一覧

・プレゼンテーションの構成の流れ

など、笑いあり、他のSCとの絆づくりありで、あっという間でした。

そして、私自身もとても楽しい時間で、感謝です。

その中で、やはりハードルが高いのが、第二層協議体の開催。

以前、私の担当地区では、年4回、中学校圏域で自治会、民生委員、老人会、医療・介護事業所などのメンバーを「必ず」集めて、協議体を開かないといけないという要件になっていました。

ですが、広く、代表者レベルの人だけを集めても、実際の地域支え合い活動はほとんど始まりません。

なので、町内会くらいの第三層レベルで、顔の見える、人となりがお互いにわかる距離で話を行い

「自然」

にしか、支え合いは始まらないと実感しています。

そのうえで、上手く行ったら、第二層で報告会を行い、

最後にCTA(行動喚起)を行う。

具体的には・・・・

「同じような取り組みをしたい地区があれば、ぜひ、お声掛けください。
 地域住民への説明会、ニーズ調査、マッチングの書式、ボランティア保険、収支計画
 講師派遣、見学の調整、全てサポート体制が整っております!」

という感じで、横展開を図ります。

それが、現実的だと思っています。

ですが、多くの市町村が、第二層協議体を設置して、開催すれば、

先行事例発表を行った〇〇地区のような取り組みが始まるはず・・・・

勘違いして、SCに無理やり第二層協議体を開催させる。

そして、それは不自然な流れなので、地域の方は「やらされ感」を感じながら参加する。

そのような会議が定期的に開催されれば、不平や不満がたまる。

結果、信頼関係が失われ、SC自身が仕事にやりがいをなくしていく。

そんな所が、未だに多いです。

詳しくは、動画で解説しています↓

SCを現場で6年以上してきて、最近特に大事だと思っている事は

「それって、自然なのか?」

ということです。

あなたの地域づくりのお仕事、自然な流れを無視していませんか?

あなたや行政が得たい結果だけを、地域に押し付けようとしていませんか?

不自然なことや、作為的なことは、相手に見透かされて、興ざめされてしまいます。

なので、自分の行動は自然か?

ということを考えてみることをお勧めします。

PS.とはいえ、プロは、自然に身を任せるだけではいけないのも事実。

上級者は、自然な「流れ」を作るアプローチも必要です。

川の流れに、他の水源を合流させる。

川の水路の幅を広げて、より流れを加速させる。

そのようなイメージならわかりやすいですかね。

田んぼの水路ひきみたいな感じです。

水路を邪魔する枯れ葉があれば除去も必要ですね。

というわけで、たまには自然に目を向けてみるのも良いですよ。

今は田植えシーズンですので、田んぼとか見てみてはいかがでしょうか?

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