重層的支援会議の基礎を、これまで「重層的支援会議と支援会議の違いをわかりやすく解説」、「重層的支援会議攻略講座」の記事で解説を行いました。
基礎を学んだ後、実際に重層的支援会議の準備を行おうと思った際に「書式」はどこにあるの?
という疑問がわくと思います。
しかも、その書式がなかなか見つからない為に、探し出すまでに多くの時間を費やしてしまいます。
今回は、書式(帳票)がどこにあるのかお伝えしたいと思います。
動画解説
書式がある場所
書式は「令和3年3月31日 厚生労働省社会・援護局長 重層的支援体制整備事業に係る自治体事務マニュアルの策定について」に掲載されています。
⇒ こちら
書式の見方
まず、帳票がわかりやすくまとめられている「参考資料 帳票」を見てみましょう。
・帳票を用いることを原則とする
・プランシートは原則として全ての事業者が用いることが望ましい
と記されています。
将来的にはデータで一元管理する運びになることが予測されるので、記されている帳票をそのまま使う方が良いと思います。
まず、インテークシート、アセスメントシートですが1~4枚まであります。
一見すると、記入欄が多いように見えますが、多くの欄がチェック方式になっていますので、実際に実務で使用する際の負担は「思っていたよりも、重くなかった」と思うのではないでしょうか?
多機関協働事業のプラン兼利用申込書は2枚となっています。
特に後半の参加支援事業、アウトリーチ事業へのチェック項目があることで、単に多機関協働で情報交換をしたり、方向性を話し合うだけの会議で終わらずに、発展する意識づけが出来ると思います。
また、重層的支援会議を行う場合には、同意が必要となるため、本人同意欄もありますね。
次に、参加支援事業のプランです。
こちらのプランは1枚もののシンプルな書式になっています。
次に、アウトリーチなどを通じた継続的支援事業のプランです。
こちらのプランも参加支援事業とほぼ似た内容の1枚もののシンプルな書式になっています。
こうやって俯瞰的にみると、3事業のプランはほぼ同じような書式を採用していることがわかります。
まずは、書式に慣れるまでに時間がかかると思いますが、慣れた後は、見るべき要点を把握できるようになり、共通認識が図れるため、会議がスムーズに進行できるようになることが考えられます。
最後は評価シートです。こちらの評価シートは3事業共通で使用されます。
こちらも、内容が多そうに見えますが、ほとんどがチェック項目となっています。
逆を言えば、記入欄が少ないために、要点をわかりやすく記載する能力が求められるといえます。
残る疑問
残る疑問は、どうやったら「多機関協働事業」を進めて行けるのか…
という事だと思います。
- 多機関連携先は20以上あり、どこから手を付けて良いのかわからない状況
- 全ての事業と連携を100%実現する事は不可能
- それでは、どうすればいいのか?
これらの疑問を解決するための、「多機関協働事業連携攻略講座」を現在制作中です。
ぜひ、完成を期待してお待ちください。
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